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暮らしを楽しむ 人とタオル|#005 上田沙耶(伊予市双海町地域おこし協力隊・喫茶ポパイ 店主)

暮らしを楽しむ 人とタオル|#005 上田沙耶(伊予市双海町地域おこし協力隊・喫茶ポパイ 店主)

 

#人とタオル #INTERVIEW #特集 #読み物

 
暮らしを楽しむ 人とタオル|#005 上田沙耶(伊予市双海町地域おこし協力隊・喫茶ポパイ 店主)

数あるタオルの中で伊織のタオルを選んでくれる、あの人。
いつもお店に来てくれる、あの人。
一体どういう人なんだろう。どんな暮らしをしているんだろう。

伊織のタオルを通じて出会った、ちょっと気になる人たちに、タオルのこと、身の回りのこと、よかったら教えて! とインタビューしていくこちらの企画。

第5回は、神奈川県から愛媛県伊予市・双海町に移住し、地域おこし協力隊として活動している上田沙耶さん。

ご両親の故郷が愛媛で、祖父母の住む双海町には幼少の頃からよく遊びにきていた上田さんが大学在学中に選んだ進路は、かつておばあちゃんが営んでいた喫茶店「ポパイ」を引き継ぐこと。現在は、地域おこし協力隊として活動しながら、週末限定で喫茶店をオープンしています。

今回は上田さんの双海での活動と、その先にある目標、日々の暮らしについてお話を伺いました。

伊予市双海町 喫茶ポパイ外観

暮らしを楽しむ 人とタオル

#005 上田 沙耶 伊予市双海町地域おこし協力隊・喫茶ポパイ

インタビュー・テキスト:森香奈子/撮影:森川誠治

− 双海に住みたいと思い始めたのはいつ頃ですか?

過去を振り返ると昔からずっと思っていた気がするけど、顕在化したのは大学2年のときかな。いいところだなと思って、大学生のときによく双海に帰ってきていたんですけど、とにかくめちゃくちゃいい場所じゃないですか、双海って。

だけど、それまで家族で帰省していたところに自分ひとりで帰るようになったときに、ふと海でひとりたそがれているのが寂しいなと思うようになったんです。そしたら私のおばあちゃんから「この店(ポパイ)も人がおらんけん終わりやな。街もどんどん過疎が進みよるのに、なんで帰ってくるん?」と言われて。そのときに初めて双海の現状に気づきました。

上田沙耶さん近影

 地域おこし協力隊に入ったきっかけは?

もともと協力隊に興味があったわけでなくて、単純に双海に住みたくて、そして、いつか双海でゲストハウスをしたいって思っていたんです。どうやったらできるのかなと調べたときに、協力隊という制度があることを知って。まずはそれになった方がいいよというアドバイスをもらったのがきっかけです。

− そして在学中に移住されたと。

移住したのは大学4年になったタイミングでした。単位もちょっと残っていたからどうしようと思ったんですけど、このタイミングを逃すと次のチャンスは3年後になってしまうので応募しました。ちょうどコロナ禍だったので、授業もほとんどオンライン授業メインに。結局、移住してから一度も大学に通うことなく卒業できました。

 

休みの日には思いっきり遊んでいます

 実際、協力隊の活動してみてどうですか?

めちゃくちゃ楽しいですよ。土日はお店があるので休みはあまり取れないですけど、(協力隊の活動は)残業が続くと振替休日が取れるので、1日休みの日には思いっきり遊んでいます。先日は移住してから出会った仲間と、大洲までキャンプしに行ってきました。

−愛媛で遊ぶ仲間は、同年代ですか?

協力隊のメンバーはほぼ同世代が多いですね。気の合う同年代の人とは、お互いの拠点を行き来しながらビアガーデンをやったり、キャンプをしたり。イベントなども通してつながりは多いですね。

− 関東の友人に会えなくて、寂しいとかは思わないですか?

めちゃめちゃ思いますよ! 今のご近所さんたちと話す良さももちろんあるけれど、地元(神奈川)の友達だと、温泉行きたいって思ったときに「今から行こうぜ!」と誘って遊んでたから……同年代でそこまで気心の知れた人や、これまで悩みを相談できた人が近くにいないのはちょっと寂しいかな。

飲みに行くとかだったら年齢も関係ないけど、やっぱ海で遊ぶようなバイタリティ溢れる年代の近い人が少ないから、最近は小学生と遊んでたり。元気有り余っているからちょうどいいんです(笑)。

海で遊ぶ子どもたち(撮影:上田さん)
▲ 海で遊ぶ子どもたち(撮影:上田さん)

− ポパイにはキッズアルバイトのどもたちがいるんですよね。

一度、「双海が好きで活動している人」としてゲストティーチャーで講演に招いてもらったご縁で、由並小学校の子たちと仲良くなりました。みんなからは「さやちゃん」って呼ばれています。平日は、役場の前に事務所を借りて、そこで仕事しているんですけど、ピアノとかあるし、通学路の前なんで子どもたちが遊びに来てくれるようになったんです。

「奥の部屋も空いてるから使えば?」って言ったら、子どもたちが自分たちで掃除して、秘密基地を作り始めて(笑)。その流れで「これからポパイも掃除してやり始めるんよ〜」と言ったら、子どもたちがお店まで手伝いに来てくれたんです。そして「来週オープンするんやろ?」とお店が始まってからも何人かはずっと手伝ってくれています。

みんなボランティアで来てくれていて。ご褒美として、お昼ご飯やパフェがありますが(笑)

喫茶ポパイ ボランティアのご褒美おやつ

 

双海に戻ってくるきっかけになったりするんじゃないかなって

− 子どもたちにとっては非日常で、とても貴重な経験ですね。

私も小さい頃、おばあちゃんの店を手伝っているときに、地元の人に「お孫ちゃんかい?」「えらいね〜」なんて褒められたことをすごく覚えてて。それで今の子たちも、私が「お客さんのお水入れてあげて」とか言うとお客さんの前に恥ずかしそうに行くんですけど、「お〜、お手伝いか?」とみんなに褒められると、すごく嬉しそうに戻ってきて。

その思い出って絶対心に残るだろうなって思うんです。自分と同じように、こういう経験が、いつか双海に戻ってくるきっかけになったりするんじゃないかなって。

今は小学校の中でも「ポパイ手伝いたい!」って子が結構増えてるみたいで。ギリギリの人員で回しているから手伝ってくれるのはありがたいけど、あまり多く増えすぎても遊び場みたいになっちゃうから、そのバランスは難しいかな。

− おばあちゃんがつくり上げた土台があるとはいえ、未経験で喫茶店の経営をするってすごい覚悟ですよね。

喫茶店をやっていけるかは不安でした。自分はひとつのところにずっと止まっていられるタイプではないし、いろんなことに挑戦したいから、自分がマスターになりたいというよりは、経営はしてもいつかはスタッフに任せるようになればいいけど、とりあえず今は自分でやらなきゃと思っています。

 

「ポパイをゲストハウスの拠点にしよう!」と

ゲストハウスをやりたいと思いついたのは、自分が一人旅で訪れたゲストハウスでの思い出が強くて。地元の人が集まって話したり、ゲームをして過ごした記憶がすごく印象に残っていたんですよね。

旅をしていると、いろんな人に出会えるけれど、いつか自分がその拠点を持つことができたら、今度はいろんな人が集まってきて面白いんじゃないかと思って。

おばあちゃんのお店をなんとかしたいという思いと、自分の目標が重なって「ポパイをゲストハウスの拠点にしよう!」となったんですけど、実は初め、おじいちゃんにすごく反対されていて、「そんなことするな」と、なかなか理解されませんでした。

協力隊の活動を1年間やってみて、メディアから取り上げてもらったり、地元の人にも褒めてもらえるようになってからは、おじいちゃんの気持ちも変わったみたいで、今はとても応援してくれています。

コーヒーと中華そばから始まったメニューも、ご近所さんやお客さんから意見をもらいながら、行き当たりばったりですが、少しずつメニューを増やしています。

喫茶ポパイ オレンジジュース
▲人気の 「オレンジジュース」(撮影:上田さん)
喫茶ポパイ 中華そば
▲ 定番の「中華そば」(撮影:上田さん)

季節に合わせて、双海の素材をふんだんに使ったスイーツメニューも追加。シロップは自家製!

双海のいちごシェイク
▲双海のいちごシェイク ※季節限定(撮影:上田さん)
双海のほぼ生キウイ
▲「双海のほぼ生キウイ」 ※季節限定(撮影:上田さん)

− インスタで知って来る人も多いようですね。たしかにこの景色はフォトジェニック!

めちゃめちゃいいでしょ? 久々に晴れた日なんかは自分が一番感動しているかも。いろんな船が通るのが見えて、「あ、漁師さん帰ってきた」とか思いながら眺めてます。

喫茶ポパイの窓からの景色

 

新しい見せ方で双海をもっと知ってほしい

− 双海のフリーペーパーもおひとりで作成しているとか!

簡単な作業ですが、独学で作りました。普段から一緒に仕事をさせてもらっているお店さんの情報を1冊にまとめたものです。写真もスマホで撮りためたものを厳選して。

双海の6次産業を活性化するために「ふたみおうち便」というオンラインショップも始めたので、作り手さんのところにはよく行ってるんです。

日々の写真が活きてくるから、常に素材は探しています。喫茶店の机の上に置いていると、みんな結構手にとって読んでくれるんですよ。

フリーペーパー ふたみ図鑑
▲ 喫茶ポパイのInstagramより

− 「ふたみおうち便」のような新しい企画も何か考えていますか?

「ふたみロマンきっぷ」というのを進めています。「ごはん券」「あそび券」「のりもの券」がひとつになった観光チケットなんですけど、この企画はこれから1年かけて商品化したいなと。そのために、まずは双海のみんなが参加したくなるような仕組みをつくるのが課題ですね。

昔から続いているお店さんの中には、今でも十分お客さんがいるし、集客の必要がない。バイトも雇えないからお客さんが増えても困るという場合もあって、一緒に取り組むことが難しいんですよね。

でも、他所から友達が来たときに「双海は何があるか知らない」とか「ご飯屋さんないよね~」と言われることが多いのが現状。

点在しているから、地元以外の人にとっては分かりにくいんですよね。そういうのがもったいないから、新しい見せ方で双海をもっと知ってほしいし、双海の人にもできれば楽しんでもらえる仕組みをつくりたいんです。

 

ゲストハウスという目標への助走期間という感じ

− 協力隊の任期は3年とのことですが、これからの抱負など教えてください。

今やっていることって常に3年後の独立したときのことを見据えています。自分がやりたいゲストハウスという目標があって、今はその助走期間という感じ。協力隊でいろんな経験をしていますが、大好きな街全体のことをやりながらも、自分の生業に繋げていきたい。

“まちづくり”って結構イベントとか単発なものが多いけど、私はちゃんと事業化して、自分の会社として続けられることをしていきたいんです。

今は「ゲストハウス・喫茶」「ふたみおうち便」「ふたみロマンきっぷ」この3つの軸を事業化することを目指しています。

ふたみおうち便」は地域商社化を目指していて、新商品の開発やオンライン以外にも販路を広げられたらと。東京やいろんなお店に置きたいし、街のPRのためにも「双海」という名前が入った商品の露出をどんどん増やしたいです。そのためにどうすればいいか、何をつくるか、どうやってつくるか、日々頑張るしかないですね。

ふたみファームのみかんジュース
▲上田さん自身がパッケージデザインを手掛けたふたみファームのみかんジュース

 

双海のおすすめ特産品ハモ!

− 夏の終わりから秋にかけて、双海のオススメをひとつ教えてください!

その時期だとやっぱりハモ!

双海って実はハモが特産品で、全国屈指の水揚げ量なんですよ。ハモは夏の風物詩といわれてるんですけど、秋も美味しくて。「ふたみおうち便」でも販売していますが、双海で食べられる場所が実は少なくて。漁港の横で、漁師の奥さんたちがやっている「夕焼けぴちぴち市」っていうところで食べられます。獲れたてのハモをつかったハモカツバーガーとか、ハモも販売しているし、そこはめちゃくちゃおすすめ!

愛媛は養殖の鯛が有名だけど、双海では天然真鯛も獲れるから、それもぜひ味わってほしいです。 

双海のイケメン漁師さんたち
▲全国屈指のハモの水揚げ量を誇る下灘の豊田漁港(撮影:上田さん)
双海のイケメン漁師さんたち
▲後継者となる若い漁師さんが多く、地元の人たちからは「イケメン漁師」と呼ばれているそう。(撮影:上田さん)

− 熱い想いをありがとうございます! 続いては、タオルのお話を

今日はご試用いただいたタオル全てお持ちくださったんですね。

試用タオル

全部使わせてもらって、だいぶ使用感も出てますかね、いい感じ(笑)?

boderのミニバスタオルパーカオマーはお風呂のときに。このmikanのフェイスタオルは、ポパイの洗い場や自宅キッチンでのお手拭き用に使いました。

 

ふわふわ感のあるタオルはテンション上がります

(とくにmikanのような)ふわふわ感のあるタオルは、その特別感にテンション上がりますね。

mikanフェイスタオルと上田さん

このborderは、縞ごとに質感が違うんですね。洗濯した後に気が付いて、洗ってから質感が変わったのかと思って、初めびっくりしちゃった。

− これはパイルとシャーリング(パイルをカットした状態)との組み合わせです。シャーリングのしっとりとした使い心地と、パイル部分のさっぱりした肌ざわりのバランスが絶妙なタオルですね。

私はこのシャーリングのふわふわが好みなのかも。ミニバスタオルのサイズ感も、干すときに場所を取りすぎることもなく、ほどよく大きくよかったです。

 

なるべく洗濯物を増やしたくない……

− お風呂上がりはバスタオル1枚で完結しますか?

洗濯物を増やしたくないから、基本的にタオルは1枚。そして正直なところ、できるだけ何日か同じタオルを使いたいです……あまり言いたくないですが(笑)。

− 私もお風呂上がりのバスタオルは、毎日お洗濯しなくてもいいと思っています。タオル屋さん的には「毎日洗ってね」と案内していますが、実際ひとり暮らしで洗濯していると……毎日は億劫ですよね

実家にいるときは母が洗濯していたので、遠慮なく毎日変えてたんですよ。そのときに母から「一回ぐらいで洗わないで!」と言われていたのを「いいじゃん」とか思っていたけど、実際自分が洗濯をするようになると1日では洗濯しなくなりましたね。1週間も溜めてしまったらバスタオル7枚にもなる。それはやってらんない! と(笑)。 大きなサイズのバスタオルも控えようと思いました。


★そんな上田さんにおすすめ「スリムバスタオル 」

バスタオルと同じ長さ(約120cm)で、ハンガーに掛けられる幅(約35cm)の細長いタオルです。面積は一般的なバスタオルの約半分。


− こちらのハンドタオル(ワイドボーダー)はどのようなシーンで使いましたか?

お出かけのときですね。昔はこのハンドタオルサイズを本当によく使っていました。関東に住んでいるときは徒歩で移動することが多かったから、夏場は特に汗をかくことが多くて。通学のときはよく汗を拭いたな〜。

双海ではほとんど車移動になったから、持ち歩くけど使用頻度は減ったかも。

 伊織のてぬぐい(KURASHI)も使っていただいたのですね。

私はランチョンマットみたいに使ってみました。自宅にあるテーブルが、真ん中がガラスで、その上にご飯を置くときに敷いてました。いただきものの食材を料理してインスタのストーリーで紹介するときに、ガラスの下の生活感が見えないように(笑)。

伊織のてぬぐいをランチョンマットにハモの天ぷらとビール
▲ ランチョンマット代わりに手ぬぐい。お料理は、双海で獲れたハモの天ぷら(撮影:上田さん)

 

お洗濯で気になったのが「タオルの干し方」

− タオルのお洗濯をするなかで、気になることはありませんでしたか?

ちょうど梅雨時期の頃、天気のいい日に干していてもなんか乾いてないな〜と思うときが時々あって。たぶんハンガーに掛けて干していたからなんだけど、それだとタオルがくっついちゃうからかな?

− おっしゃるように干し方は重要ですね。天気のいい日でも陰干しの方がいいんですけど、よく乾かすには“風通しのよさ”がポイントで。できれば吊るし干しが理想ですけど、バスタオルなどの大判タオルは、洗濯ピンチをフル活用するのも風通しよく干す方法のひとつです。

関連記事:タオルのやさしい洗い方・干し方(タオルとくらす研究室)

タオルの干し方例
▲ できるかぎり風通しをよく。大判タオルもうねうねと吊り下げれば◎

− お洗濯の頻度は?

週に2〜3回かな。週末ポパイの営業が終わって、お店の洗濯物でまず一回。あとは自分の洗濯物が溜まったタイミングで一気に洗います。部屋が狭くて部屋干しも難しいから、梅雨時期は困りましたね。

− ちなみに洗剤はどのようなものを選んでいますか?

とくにこだわりもなく、手軽だからボール状の洗剤を使っています。柔軟剤は使っていないです。

− 実はタオルにとっては、柔軟剤は使わなきゃいけないものではないんですよ。柔軟剤を使うことによって、綿が本来持っている“洗濯することで締まって丈夫になる”という特性が阻害されて、毛羽落ちの要因になる場合もあるので、気をつけていただきたいところなんです。

そうなんですね! いい匂いをつけたいときに使いたくなりますけど、それを聞くとこのままでいいやと思っちゃった。

− 気分転換に香りをつけたいときは、乾燥した洗濯物にファブリックミストなどを使うのもいいかもしれませんね。

喫茶ポパイ mikanフェイスタオル

 

プレゼントはその人に必要そうなものをあげたい

− (事前アンケートで)何かと今治タオルをもらうこと機会が多いとのことでしたが、自分からタオルを贈ることはありますか?

どうだろう……そもそも本当に大事な人にしか贈り物なんてしないからなあ。最近こそ自分の商品をお中元として贈ったりすることが増えたけど、これまではそういう習慣があまりなかったかも。

 お中元やお歳暮・お祝い事など、何かの節目で物を贈るという習慣は、社会人になってから生まれるものですよねこれまで誰かにプレゼントを贈るときは、どのように選んでいましたか?

たとえば恋人へのプレゼントだと、その人のライフスタイルから考えるじゃないですか。仕事で使えそうだなとか、好きそうだなとか。必要そうなものをあげたい。

あ、「贈り物」と言われるとピンとこなかったけど、手土産はよく選びますね。

ワインとか好きなので、どこかへ行くときに好きなお酒屋さんで手土産を選ぶことはよくあります。好きなお店のものとかって、誰かに紹介したくなる。自分でつくっている商品もそうですね。

− タオルギフトも、かしこまったギフトだけではなくて、手土産の定番になれば嬉しいです

愛媛県内ではとくに、ノベルティでよくいただきますね。ただのタオルではなくて「今治タオル」ってなるとやっぱ「おおっ!」と嬉しい。

− もらって嬉しい上質なものは、手土産としてちょっとしたものでも喜んでもらいやすいかもですね。

私にとって手土産はその辺で買えるものってのもポイントかな。私の場合、タオル屋さんが身近ではないから選んでなかっただけで。近くにあったら選んでいるかも。

あと、自分が語れるものを差し上げたい。「私の住んでいる町のものだよ」とか「こんな人がつくっているものなんだよ」とか。私も周りの人から、そんな風にしていろんな情報を教わる。自己紹介の代わりみたいなところもありますね。

手土産におすすすめタオルギフト ▼

 

お店づくりは理想と現実のバランスが難しいところ

− 道具選びのこだわりや、お店づくりのテーマはありますか?

道具選びのこだわりは、形や色合い使い心地、全てにおいて気に入らないと嫌で、なかなか気に入った物に出会えないこともしばしばあります。

最近買ったお財布と名刺入れはめちゃくちゃ探してお気に入りに出会えたので買っちゃいました。ブランドにはとくに興味ないんですけど、選ぶときは妥協しません。

上田沙耶さん愛用の財布と名刺入れ

お店づくりは……引き継いだものって難しいんですよね。

本当は私、木が好きで、お店の床もウッド調にしたいんです。言葉ではまだうまく説明できないんですけど、これまでいろんな物件を見てきて、自分の好きな感じのイメージは頭の中でできているんです。でも今ある空間の雰囲気も大事にしたいし、残したい。

− おじいちゃん・おばあちゃんがつくったこの雰囲気も残したいんですね。

それはもちろん! 残した方が絶対いいし、今からこの雰囲気をつくることなんてできないから大事にしたい。

本当は厨房にいてもカウンターのお客さんと話せるようなオープンキッチンがいいなあと思うけど、今ある(キッチンとホールを隔てる)このレンガの壁が、今のお店の雰囲気をつくっているところもあるからこれをなくすのもな〜と。理想と現実のバランスが難しいところです。

喫茶ポパイ キッズアルバイトさんが描いた絵
▲ お店のいたるところにキッズアルバイトたちが描いた絵が。

− これから楽しみですね。お店づくりも協力隊の活動も、もともとのお店や双海の素材の良さがある上で、自分たちの活動によって色が添えられていく。ものすごく大変だと思うんですけど、みているこちらもワクワクします。

喫茶ポパイ 店内
喫茶ポパイ

 

地元の人たちが面白い話をいっぱいしてくれる双海、最高です(笑)!

− (事前アンケートより)いいタオルの条件は、ふわふわ感。分厚くてふわふわなタオルに幸せを感じるとお答えいただきましたが、最後に、ほかにも日常で幸せを感じる瞬間があれば教えてください。

私、結構幸せを感じやすいタイプで、いつも「あー幸せ」と言ってる気がします。美味しいものを食べたときとか、海を眺めているときとか。双海のご飯屋さんで、たまたま居合わせた地元の人たちと他愛もない会話をしているときとかも。

とくにおばちゃんって面白い話をいっぱいしてくれるんですよ。目の前のこと全部話題にできる「世間話能力」が素晴らしい。そんな双海、最高です(笑)!

喫茶ポパイ 窓辺のソファ席
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「双海最高! と、全国民が叫ぶ時代を目指しています」と力強く語ってくださった上田さん。

双海のみなさんと共に取り組んでいるこの種まきのような活動は、いま着実に全国に届いていて、またそこから広がる種たちがやがて花となり実となり……全国から「双海最高!」の声が聞こえてくる日も、遠くないような気がしました。周りの人を、明るく巻き込むパワーのある上田さんの活動に、これからも注目です。


=プロフィール=

上田沙耶  伊予市双海町地域おこし協力隊・喫茶ポパイ 店主

愛媛県松山市生まれ、徳島県・神奈川県育ち。青山学院大学経営学部4年に在籍中、双海の地域おこし協力隊として活動開始・移住。平日は協力隊として活動しながら、土日限定で喫茶店「ポパイ」を営業。ゲストハウスの立ち上げも行なっている。

上田沙耶さんプロフィール写真

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