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暮らしを楽しむ 人とタオル|#006 土佐礼子(元マラソンランナー)

 

#人とタオル #INTERVIEW #特集 #読み物

 

伊織の活動を通じて出会った人たちや、私たちが「会いたい」と思った方々に、タオルを持って会いに行くインタビュー企画。

第6回は、2004年アテネ五輪・08年北京五輪の女子マラソンに出場し、世界陸上では2大会でメダルを獲得するなど第一線で活躍、日本女子陸上界を牽引してきた土佐礼子さん。現在は、故郷である愛媛県・松山市で子育てをしながら、三井住友海上の「スポーツ特別社員」として活動されています。

実は現役時代から、伊織のタオルをご愛用くださっている土佐さん。

窓から瀬戸内海を一望できる開放的なご自宅で、アスリートである土佐さんならではのタオル選びや、愛媛での暮らしについてお話を伺いました。

▲リビングの窓の外に広がるのは穏やかな瀬戸内の景色。

 

暮らしを楽しむ 人とタオル

#006 土佐礼子 元マラソンランナー

インタビュー・テキスト:森香奈子/撮影:森川誠治

− いつも弊社のタオルをご愛用いただきありがとうございます
まずは伊織と出会ったきっかけを教えてください。

2009年に道後の店舗で。こんなおしゃれなタオル屋さんができたんだ〜と。東京から愛媛に帰ってきたばかりだったので、当時はよく街に出かけていました。愛媛は新鮮に映りましたね。

− そのときに選んでいただいたタオルは何ですか?

当時は県内外を行き来していたので、手土産用のタオルを選びました。ラッピングしても持ち運びしやすくて、パパッと渡せるしいいですよね。
その後もギフト選びの際はよく利用していました。友人へ出産祝いを贈ったり。
県外の人はとくに「おしゃれ」「かわいい」と喜んでくれます。

− かなり使い込んだ風合いが出ていますね。

子どもたちが、夏休みになると毎日海で友だちと遊ぶんですよ。そのたびにいつもバスタオルを使うので、すぐにクタッとなります。でも、これぐらい使い込んだほうがよく拭ける気がするし、多少汚れてもいいかなって(笑)。使い込んだ3枚は海遊び用にしています。
バスタオルって夏は何枚干してもベランダですぐ乾くのでいいのですが、洗濯物が乾きにくい冬は、薄手のものが重宝します。お天気の関係でどうしても乾きにくい日は乾燥機も使いますが、家族分だと量が多いから、だいたい半乾きで。


\ 伊織の お洗濯ワンポイントアドバイス /
実は、乾燥機を使って半乾きでもOK!

まだ洗濯物が熱を持っているうちに、仕上げ干しで自然乾燥させることで、熱による生地の縮みは抑えつつ、乾燥の時短に。

− タオルを買い換えようと思うタイミングは?

黒ずみが目立ってきたらそろそろかな……と思うけど、すぐには捨てられなくて。最後はカットしてキッチンペーパー代わりにするなど、ギリギリまで使います。

− 今回新たにお使いいただいたパイルのタオルはどうでしたか?

ふわふわのタオル(tao、hoshi)は、冬場は他の薄手タオルと比べると乾きにくいから、カラッとした夏場のほうが気兼ねなく使えるかなと思いました。でもやっぱり朝、顔を洗うときにはこのふわふわ感が気持ちいいですね。

家族は各自好きなタオルを使っています。娘はhoshiを気に入っていました。

持ち運びのしやすさを重視して選んでいます

−ご愛用いただいているタオルは薄手のタオルが多いですね。

やっぱり乾きやすいのが一番なのと、合宿などで県外に行くことが多いので、持ち運びのしやすさを重視して選んでいます。ホテルだったらタオルがあるのでいらないんですけど、寮とかに泊まりに行くときは必要なので。

今は長期の遠征はないですが、だいたい2、3泊で行くときは走る道具がかさばるので、他の荷物は極力コンパクトにしています。洗濯も毎日はできないので、バスタオルも2、3日なら同じものを使っていました。

▲ 土佐さん愛用のランニングシューズ。走るときは、シューズ・ウェア・タオル・帽子は必須アイテム。

 

▲ 右奥の3枚は以前からご愛用のタオル。ガーゼパイルのdrawingのフェイスタオルと、3重ガーゼの伊織のソフトガーゼ バスタオル、ワッフル織りのwaffleバスタオル。いずれも速乾性があり、コンパクトに畳みやすいのが特徴。

 

▲ 土佐さんが手にしているのはイエロー×グレーのhoshi reversivle

 

− hoshiシリーズは、伊織では「スポーツタオル」として紹介しているのですが、実際スポーツの現場ではこのようなタオルは使われますか?

私は薄手のほうが好きですね。hoshiシリーズは夏場とか、スポーツジムで筋トレをするときとかに首にかけて汗を拭ったりするときにいいですね。よく汗を吸ってくれるのですが、やはり持ち運びのことを考えると、私は少し分厚くて大きいかなと。主人がコーチを務める松山大学女子駅伝部の選手たちには、刺繍入りでプレゼントしたことがあります。

あと、軽い運動するときはよさそうですね。腹筋・背筋をするときなども、マットだけではお尻が痛かったりするので、タオルを敷いてクッション代わりに。
パイルの厚みがちょうどいいんですよ。

フェイスタオルサイズは走っているときに首にかけて

− non-pileのほうがスポーツには向いている?

non-pileのバスタオルをまだしっかり使い込めていないんですが、フェイスタオルサイズは走っているときに首にかけて使っています。汗を拭きながら走るのが面倒臭いので、Tシャツの中にインして走っていると、汗をすごく吸い取ってくれるんですよ。私はこのnon-pileのフェイスタオルが一番よかったです。
合宿にも持って行きました。

▲ 庭仕事のときにも首にかけて。

 

non-pileフェイスタオルの長さ(110cm)に関して言えば、私はもう少し短くてもいいかなという感じ。でもこの長さ(幅34×長さ110cm)があれば、足を伸ばすストレッチをするときにちょうどいい。仰向けになって、足裏にタオルをかけて上にあげると、もも裏や膝裏を気持ちよく伸ばせます。

あと外を走るときには、頭に巻いて使うこともあります。紫外線から頭を守って、汗も吸ってくれるし。走るときにはタオル・帽子は必須ですね。

− お風呂ではフェイスタオルはあまり使わない?

バスタオル派だけど、私はもう少しコンパクトでもいいかなと思ってました。
私は髪が長いから髪の毛用にフェイスタオル1枚使って、身体はバスタオルで。

non-pileフェイスタオルは少し長めだから、子どもの全身を拭くのにだと1枚で十分なんだけど、なぜか大きいタオルを使いたがるんですよね。拭くためというより、包まれるのが好きなのかな。

− PLAIN PLAIDの使い心地はどうでしたか?

PLAIN PLAIDももう少し使い込んだらもっと水を吸ってくれそうな感じ。「タオルは拭けたらなんでもいい」という主人も、このタオルはデザインが好きだと気に入っていました。

▲ お風呂場のタオルはコンパクトに畳んで棚に。

 

▲ 「大きなお風呂がいい」という土佐さんの希望で設計された、開放的なバスルーム。窓からは海も見える。

 

  

「ゆっくり過ごせる場所をつくりたい」と

− 初めてお会いしたときから土佐さんのリラックスした雰囲気に癒されています。海辺の気持ちいいご自宅で、愛媛の暮らしを思い切り楽しんでいらっしゃる印象です。

現役を引退したら愛媛に帰る、と決めたときに「ゆっくり過ごせる場所をつくりたい」と主人が建築士さんと相談しながらつくってくれたのが今の家です。

私は引退するまで、走ること以外は考えられなかったので、土地選びから家づくりまで全て主人にお任せ。愛媛に帰ってきたらこの家が完成していました。

主人の趣味が詰まっているので、男の家って感じですよね。キッチンの換気扇も、空間をスッキリ見せるために天井から設置しておらず、下から吸い込むシステム。でも吸い込みがあまり良くないから下に充満するんですよね……とにかく見た目重視(笑)!

▲ 家具もほぼご主人のセレクト。お気に入りの家具を少しずつ集めているそう。こちらはTRUCK FUNITUREのレザーチェア。

 

▲ 愛犬の「くん」

 

主人が海岸を走りながら見つけたところ

実家に近い場所なのですが、この土地は主人が海岸を走りながら見つけたんです。もともと玉ねぎ畑だったところを持ち主さんに交渉して、土地を購入し家を建てました。

− 家づくりのテーマは?

「海であそぶ家」だそうです。海から上がって、すぐシャワーしてから部屋に入れる家なので、夏は本当に満喫できます。

冬は薪ストーブもあるし、最近は焚き火にハマっています。キャンプが好きなので本当は行きたいんですけど、週末は忙しいので家族でなかなか行けなくて。なので、庭をキャンプ場にしようと、今つくっているところです。

▲ 庭をキャンプ場にする計画が進行中

 

− 「走って見つける」というのがランナーの発想!

二人とも走るのは日課なので。この辺りは海水浴場ではないのですが、地元の人が泳いでいたり、近所の人がよく散歩しているような海岸ですね。太陽が冬に向けて移動してきたので、ちょうどリビングの窓から瀬戸内海に沈む夕日が見える季節になってきました。

▲ 日課のお散歩風景(土佐礼子さん撮影)

 

いつでも走れるようにしておきたいなと

− 1日のルーテーンは?

朝は5時半ぐらいに起きます。子どもたちを送り出すとともに犬の散歩に行って、あとは家事をして。子どもたちが帰ってくる夕方まではのんびりしていますね。

母が近くに住んでいるので、週2ぐらいでスポーツジムに一緒に行っています。全国各地のマラソン大会にゲストランナーとして参加したり、講演や陸上教室といった週末出ていた仕事も、コロナ以降は減ってしまいましたが、改めて地元の良さに気付く毎日を送っています。

− 現役時代と比べると、1日の活動時間は変わりましたか?

現役のときも、朝はだいたい5時過ぎに起きて、毎日6時から朝練があったので走っていました。なので、夜寝るのも早くて、今も10時半には寝ています。昼まで寝てみたいな〜とか思うのですが、年を重ねるとだんだん眠れなくなって(笑)。

でもやっぱり朝のうちに動いている方が調子はいいですね。1日シャキッとするので、ひと汗かかないと気持ち悪い。雨で外に行けない日はルームランナーで。

走る仕事のオファーもあるので、いつでも走れるようにしておきたいなと。

− お子さんも走るのは好き?

全然走らないです。誘ってもなかなか一緒に走ってくれない。でもまあ、楽しいのが一番ですね。子どもは習い事で水泳をしています。心肺機能を鍛えておくと、いろんなスポーツに役立つので。

家事は、スピード感重視かな

− 限られた時間の中で、家事をこなすときに重視していることは?

キッチンに立っているときに足裏をコロコロしてみたり、つま先立ちでやってみたり。どこか身体を動かすことを意識していますね。私自身、キレイ好きでも丁寧な性格でもないので、家事においては、スピード感重視かな。ちゃちゃっと片付けちゃおう! という感じ。

▲ 空いた時間にさっと使えるお掃除道具もお部屋の雰囲気にぴったりのデザイン。TRUCK FUNITUREのロールクリーナーと、松山市の雑貨店「hibi」で購入したというミニ箒。

 

− リラックスタイムの過ごし方は?

コーヒーが好きなので、豆を挽いてハンドドリップで淹れて楽しんでいます。はじめは手動のミルを使っていたけど、最近は電動ミルでガーッと。やっぱりスピード重視(笑)。

▲お気に入りのコーヒーセットもご主人のセレクト。コーヒー豆は、地元・北条の「イエムラコーヒー」。

 

− コロナが落ち着いたら家族で行きたい場所は?

北海道や沖縄は合宿で行ったりするので、特別感はあまりないかも。

川や海にも行きたいけれど、どこかに行って何かしたいというよりは、本当にのんびりしたい。温泉に入って、ご飯も出てきて、ゆっくりできるのが理想。道後温泉にも泊まってみたいですね。

▲遠征先の海外で少しずつ集めた小物が家の至る所に。

 

− これからの楽しみを教えてください。

まだ具体的な話は進まないですけど、主人とはよく「この家で何かしたいね! なにする〜?」と言いながら妄想を膨らませています。マラソンとは別のジャンルで何かしたくて。主人の遊び部屋を、カフェみたいにできたらいいな〜なんて話しています。

▲ご主人の遊び部屋。念願の薪ストーブは家族みんなのお気に入り。

 

現役のときは常に緊張していました。遊びに行っても旅行に行っても、常に走ることが頭にあったので、安心できなかったかな。愛媛に帰ってきて、もう走らなくていい環境になってやっとリラックスできるようになりました。

楽しんで走れるようになったと思うのですが、いまだに気付いたら追い込んじゃったりもするんですよ。スポーツする人は、みんなそうかもしれないですが。

何をするにもやっぱり健康が一番なので、これからもトレーニングは続けていきたい。歳を重ねていくとどうしても筋力が落ちてくるので、筋トレはしなきゃと思っています。トレーニングルームも自宅につくりたいな。

海外のレースなんかにも、夫婦二人で走ってみたいですね。走れる限りは、走り続けたいと思います。

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世界のトップクラスで走り続けた土佐さん。

今ののんびりとした雰囲気とは裏腹に、タオル選びから家事のこなし方まで、一貫して“スピード感”をキーワードにされていたのが印象的でした。テキパキと質問に答えながらも、終始肩の力の抜けた明るい笑顔で私たちを和ませてくださり、とても楽しい取材となりました。ゆったりとした瀬戸内海に臨む素敵なおうちで、ご夫妻の描く新たな夢が走り始める日も楽しみです。


=プロフィール=

土佐 礼子(とさ れいこ)

愛媛県松山市出身。 「スポーツ特別社員」として三井住友海上火災保険所属。オリンピックでは、2004年のアテネオリンピック、2008年の北京オリンピックと、2大会連続で女子マラソン日本代表選手として出場を果たす。2012年3月の名古屋ウィメンズマラソンを最後に現役を引退。