タオルの用語集(や行)

浴用タオル

浴用タオルはもともと日本手ぬぐい(幅約35×長さ約90cm)を基準に作られたといわれ、浴巾とも呼ばれました。入浴時に顔や身体を洗うために用いられ、欧米のフェイスクロス、ウォッシュタオルにあたりますが、サイズは大きく違います。背中を洗うときに両手で端を持って背中に回しゴシゴシと洗えるような長さがあるのが日本ならではの浴用タオルの特徴です。泡立ちはもちろんのこと、泡切れが良くてすすぎが簡単、絞りやすいことも重視され、分厚いものは浴用には向きません。実は「浴用タオル」のみJIS規格(日本工業規格)があり、幅33.5~35.5cm×長さ83cm以上と決まっています。また、他にも品質などいろいろ規格があるのが浴用タオルです。


ヨコ糸

抜き糸(ぬきいと)とも言います。漢字で書く時はヨコには緯度の緯をあてます。並べられた多数のタテ糸(経糸)を交互にあるいは適当な順序で上と下とに移動させ、その間に交差するよう直角方向にヨコ糸(緯糸)通していくことで組織をもった織物は作られます。タオルは、タテ糸、ヨコ糸(緯糸)、パイル糸の3種類が組み合わされてできています。パイル糸をテリーモーションと呼ばれる特殊な動きでループ状に弛ませ、パイルを形成するのですが、通常の織物はヨコ糸を筬(おさ)で1本ずつ強く打ち込むのに対し、テリーモーションは2本のヨコ糸を少し間隔を空けて打ち込み、3本目のヨコ糸の投入と同時に3本まとめて筬で打込みます。タオル織りに適したヨコ糸には、織機がヨコ糸を挿入して打ち込むスピードに、糸切れせずついていく強度と伸度が求められます。


ヨコ糸巻き機

ヨコ糸は、一般的なタオル全体の糸量の15%~20%を占めています。一般的なタオルでは、耳部とヘム部でしか、ヨコ糸は目にとまりません。ヨコ糸には、タテ糸とパイル糸と同程度の白さのもの、ヨコ糸としての強度や伸度を持った糸が選定され、加工されます。それを織機毎に織機の端にセットされるヨコ糸ボビン(シャトル式の織機ではヨコ糸木管)に巻き取っていくのがヨコ巻機です。ヨコ糸の巻き具合と、織機の端に装備されているアキュムレーター(ヨコ糸挿入装置)の具合で織り上げるスピードと織り上げの際のヨコ糸切れの頻度が大きく左右されます。


緯入(よこいれ)運動

織機工程の一部。準備されたタテ糸(経糸)、ヨコ糸(緯糸)を用いて織物を織るためには、タテ糸を上下に分けてヨコ糸を通すための杼(ひ)道をつくる開口運動、杼道にヨコ糸を通す緯入運動、および緯入されたヨコ糸を織前まで打ち寄せる緯打(よこうち)運動の三つの機能が必要でです。緯入運動ではヨコ糸(ヨコ糸を巻いた杼)を織機の端から端へ走らせます。


撚り(より)

「撚る(よる)」とはねじりあわせること。繊維を糸にすることを「紡績」といいますが、「紡」とは撚り合わせること、「績」は引き伸ばすことを意味します。紡績した撚糸には撚りがかかっています。繊維をそのまま束ねただけでは、糸を引っ張るだけで繊維が抜けてしまうので、撚りをかけて繊維同士がからまり摩擦してグリップする力を働かせて繊維が抜けないようにしているのです。撚りをかけることによって糸の太さを維持でき、糸に丸みがつき、弾力、伸度、均一性、収縮性、柔軟性、光沢などが生まれます。撚り数の単位はT/mで、糸1メートルあたり何回転したかで表します。撚りの度合いによって糸の感触は変わり、撚りが甘い糸は、手触りがやわらかく温かく感じられます。撚りが強い糸は、手触りが硬く、涼しく感じられます。また、撚りが強いほど、染色時の発色が濃く見えます。撚りの方向は、織物の表面の光沢や摩擦係数などに影響を与えます。撚りは元に戻ろうとします。その力により糸がよじれる現象をスナールと呼びます。