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タオルの用語集(さ行) glossary-towel-s

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先晒し先染め 一般的なタオルは、タオル生地を織った後に、晒し、染色プリントを行うのに対し、今治では「先染め先晒し」製法が取り入れられています。これはタオル以前、綿ネル時代からの独自性であり、織り上げる前の糸を晒し(精錬漂白)、染色し、糊付けします。これにより、綿が本来持っている柔らかさを引き出したタオルをつくることが可能です。
晒し(さらし) 晒しとは、糸についた不純物を取り除き(精錬)、白くする(漂泊)工程のこと です。原料の綿(コットン)にもともと付いている油分や不純物をきれいに取り除く工程です。この晒し工程を、タオル生地を織る前で行うのが「先晒し」、後で行うものが「後晒し」と呼ばれます。どちらも利点がありますが、今治ではその豊富な軟水の良さから綿本来の柔らかさを十分に引き出せる先晒し製法が、明治時代より引き継がれています。
サンホーキン綿 カリフォルニアのサンホアキン・バレー(San Joaquin Valley)で生産されるアプランド綿の総称です。綿の繊維が長く均一で、毛羽が出にくいと言われています。米綿の中で大部分を占めるアップランド綿の中の一種で、とりわけ単繊維の強度が最も強く、繊維に天然の撚りが多くあり、ふくらみやバルキー性に富んだ糸になることから、ニット生地やタオルのパイル糸に使用されます。色合いが健康的なナチュラルホワイトなので、高級ニット糸用へのニーズが高いです。
しゃり感 もともとは梳毛織物の手ざわりを表わす表現だったが、現在では全ての布地に用いられています。手ざわりがシャリシャリしている感じを表現しており、しゃり味ともいいます。握るとやや硬く,反撥する感じで、肌に着かず,清涼感があるなど、麻など夏物の布地に必要とされる触感です。一般に布地にしやり感を持たせるには、強い撚りをかけた糸を使う、梨地組織のようなざらざらした表面になるよう織る、などの方法があります。
ジャカード 経糸を一本一本制御出来るのがジャカード織機です。ジャカードと呼ぶ際、この織機のことを指す場合、織られた生地を指す場合があります。上げ落ちで立体感を表現したり、毛違いで複雑に織り上げて模様を作れるので、しっかりとした厚みと高級感のある仕上がりが可能です。ペイズリー柄など非常に複雑な模様の織物もでき、衣料品としてドレス、ジャケット、ブラウス等から、タオル、カーテン、テーブルクロスの日用品まで幅広く用いられます。ジャガードと呼び名もありますが、元の製作者の名前がJacquardなのでジャカードが正しいのですが、わりと製品名としても両方使われています。
シャーリング 衣料、繊維の業界では2つの意味でのシャーリングがあります。衣料品においてギャザーをつけるシャーリング(shirring)加工と、タオルや毛布等の毛羽を揃えるシャーリング(shearing)加工です。タオルでは織り上げたパイルの頭の部分をカットしてビロードのように揃えることでシャーリングタオルとして販売されています。利点はその柔らかさと吸水性の良さです。後加工でプリントをする場合は、パイルのままでは均一にインクが載りませんので、パイルの低いタオルかガーゼタオル、そしてシャーリングタオルを用います。欠点としては糸の一部をカットしてしまうので、その部分からの毛羽落ちです。今治タオルでは認定試験において毛羽落ちもクリアしなしなければいけませんので(シャーリングで0.4%)厳密に品質検査されています。
スビンゴールド インドでしか収穫できない超長綿です。インド原産のスジャータ綿と海島綿ヴィンセント種のハイブリッド品種です。 繊度は最も細く、繊維長も長い、世界最高級の超長綿素材です。 天然の蝋分と油脂分により絹のような光沢とドレープ性、ぬめり感があります。また南西アジアの綿花は全般的に発色性が良いため、風合いを損なわずに染色も出来る、まさに最高級の綿繊維で「繊維の宝石」と呼ばれるほど、稀少価値の高い高級綿として知られています。
スポーツタオル 屋外で使用する目的ですので、一般のフェイスタオルよりやや大きく、バスタオルよりは小さい範囲で作られています。汗や水を吸うための十分な吸水性、肩からかけたときに使いやすい長さ、そして持ち運びしやすいコンパクトさと軽さが求められ、幅40cm前後、長さ110cm前後、重さ400~600匁程のタオルがスポーツタオルと呼ばれます。屋外で紫外線に長時間晒されるため耐光性も考慮に入れた堅牢度も考慮に入れて、なおかつ人目に触れるものでもあり、鮮やかなものや楽しいものなどデザインも凝ったものが多いです。
スーダン綿 エジプトの南方に位置するスーダンで、青ナイル河と白ナイル河が交わるデルタ地帯にて栽培される長繊維綿(VS、バカラット)です。品種はエジプト綿と同じ超長綿ですので遜色は無いが、それでも品質は一歩劣るとの評価で、単独で使われることはあまりなく、他の綿と混綿して糸にされています。
スーピマ綿 スーピマは、米国のスーピマ協会の商標で、米国産の超長綿ピマ・コットンのことです。アリゾナ州などで栽培される35mm以上の長い繊維長をもつ高級綿で、スーピマコットンともよばれます。吸湿性が高く、柔らかくしなやかな風合いで、絹のような美しい光沢感があります。海島綿、エジプト綿に次ぐ超長綿で、高級衣料品などに用いられます。生産量がかぎられているのでとても高価ですが、あらゆる面で品質が優れており今治タオルでもよく使用されます。
寸法安定性 衣服、布地の寸法が日常での使用(洗濯、着用)などによって型くずれしない性質を指します。衣服の寸法安定性は繊維自体の安定性と縫製などの成型時の加工技術によって左右されます。寸法が変化するのは伸びる方向より、収縮によるものが多いため、一般的に織物の方がニットより寸法安定性が良好です。洗濯による収縮は天然繊維に見られ、ポリエステルなど合成繊維では少ないです。今治タオルにおいても、お洗濯時の寸法変化率検査で、プラスマイナス7%以下、という基準を設けております。これは試験片を家庭用洗濯機で温水と常温水で洗濯した後、吊るし干しして収縮率を測定します。試験をクリアしたものは概ね縮みに関しては良好なのですが、一部のワッフル織りタオルは、織り自体が縮みやすいものなのでご注意が必要です。
染料プリント 染料プリントとは、糊剤と染料を混合することにより色をつけていきます。生地の奥まで色を染み込ませ、柔らかい風合いを保てる一方、少しにじんでしまいますので細かなデザインは顔料プリントの方が適します。染料は、高温蒸気で蒸され、染料の反応基と綿のセルロースにある水酸基が反応させることにより、繊維に染着させられます。タオル本来の風合いが保たれ、かつ綿糸の奥まで浸透するその色合いの深みにより、高級感のあるタオルが作られています。
双糸 単糸を2本撚合わせた糸を双糸といいます。20番手の双糸は20/2と表記されます。この場合太さはほぼ10番手に相当します。双糸の利点は、引っ張りに強いことで、生地のゆがみやタオルのパイルのよじれなどを防ぎます。また、しなやかで光沢があり、むらが少ない織物が作れます。一方、製造工程に少し時間がかかり、片方の一本が擦りきれた場合、もう一本も切れることもあります。