タオルの用語集(ら~わ行) glossary-towel-r

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ラミー 日本やアジア諸国で昔から使われていた麻のことをラミーといいます。高温多湿な東南アジアなどで栽培される多年草の植物で、和名は苧麻(ちょま)です。リネンと比べると、繊維が太くて長く、天然繊維の中で一番強力と言われる強度を持ちます。また、リネンよりも光沢感があり表情が繊細な印象です。糸に毛羽感があるため、ラミーを100%使用するとかなりチクチクするので、通常綿と混紡もしくは交織して用いられます。日本の品質表示で麻と表示できるのは、ラミーとリネンです。
リネン 一般に、ヨーロッパで昔から使われていた麻のことをリネンといいます。北ヨーロッパの涼しい地方で栽培される1年草の植物で、和名は亜麻(あま)です。茎はマッチの軸位の太さで1m程の高さに育ちます。先端に白または紫色の花が咲き、やがてボール状の実をつけます。茎の表皮と木質部の間に繊維の束が並んでおり、この部分を天然繊維として利用します。「ホームリネン」「テーブルリネン」という言葉があるように、ヨーロッパではライフスタイルに欠かせないものとして、生活に密着している素材です。リネンはサラッとして爽やかな涼感があるのが大きな特性です。その素材感、特徴を最大限にいかした製品が好まれます。
レピア織機(しょっき) 現在主流となっている高速織機です。タオルや毛布、その他広幅の生地を織るときに使用されます。シャトル(杼)を使用しせず、2つのバンドが織物中央でよこ糸を受け渡すつかみ式が主流で、バンド式と棒式の2種類に区別されます。ヨコ糸をコーンより直接引き出し、レピア(槍)と呼ばれる細長い金属の棒または薄板を使って糸をつかんで緯入れし、高速に製織します。レピア織機やジェット織機をまとめてシャトル・レス(無杼)織機と呼ぶこともあります。シャトル・レス織機で織った生地は、両端に「耳」と呼ばれる部分が出来ません。両端の部分はヨコ糸がフリンジのような状態になった「房耳」と呼ばれ、タオルの捨て耳と同様、ゆび編みなどのハンドクラフト材料として再利用されるようになっています。
ワッフル織り ドビー織りの一種で、タテ浮きの多い糸とヨコ浮きの多い糸を四角形に使って、マス型の凹凸を表面に織り出す織り方です。お菓子のワッフルに似ていることから名付けられました。表面の模様の様子から蜂巣織(はちすおり)、ハニカムクロスとも呼ばれます。立体感のある表面なので、サラッとした肌触りで、吸水性もよく、しっかりとした印象なのに乾きやすいです。糸が抜けにくいことも特徴です。その肌ざわりを生かして、バスタオル、フェイスタオルやバスマットをはじめ、シーツやカーテンなど、さまざまな製品に使用されています。