タオルの用語集(ま行)

巻ロック

生地の端の始末(ほつれ防止)の方法の一つ。生地の端を一折巻きながら掛けます。糸を巻き付けていくような細かいかがり縫いのことです。ハンカチやスカーフなどの端処理によく使われます。


マフラータオル

タオル生地(パイル地またはシャーリング生地)でサイズは20~25cm×100~110cm程度、マフラーのような細長いタオルです。主にサッカーや野球の応援グッズとしてスポーツ観戦用に使われ、応援グッズ3種の神器と言われることもあります。首元で結ぶことができるので、ダンサーや登山家にも愛用されており、音楽のライブやコンサートでも使われます。最近では夏の熱中症対策に濡らしたり冷やしたりしたマフラータオルを首にかけるという使い方も注目されています。


耳(ミミ)

タオルのタテ方向(タオル生地を縦長に置いた時の左右)の両端がほつれないように縫製している部分。タオルの長い方の両辺がタオルの耳です。織り上がったタオルは反物状につながっており、その端を縫製することを耳縫いといいます。今治のタオル工場では、耳の処理の際に出た切れ端「タオルの捨てみみ」が大量の産業廃棄物として問題視されていましたが、近年「捨てみみ」を手編みの材料として活用する人が増え、密かな人気商品となっているようです。


無撚糸

通常の糸の撚りを戻し、繊維の隙間に空気をたくさん含ませた糸のこと。短い繊維を糸へと紡ぐ際、ほとんどの糸には、強い「撚り」が加えられます。撚りがないと、繊維が素抜けてしまい、織物や編地にすることはできません。強い撚りが加えられた糸は、安定した強さが得られる半面、綿が持つ柔らかさや空気を含む感じが失われます。そこで開発されたのが無撚糸です。いったん撚られた糸(単糸)に水溶性PVA(ポリビニールアルコール)のフィラメントを合わせて、もともと単糸が撚られた回数と同じ回数、単糸の撚り方向と逆に撚りあわせ、双糸(2本の糸を撚りあわせたもの)にします。単糸が撚られた方向と逆に撚りあわせたため、もともとの単糸の撚りは戻されることになり、撚りのない単糸に水溶性の糸(PVAの糸)が絡んでいる状態になります。この状態で生地にした後、染色等で水につけることで、水溶性の糸は溶けてなくなり、撚りのない糸だけの布が出来上がります。実用性から撚りを完全に無くさずに多少残すこともあります。市場で「無撚糸」とされる商品は「撚りのない糸、あるいは非常に撚りの少ない糸」ということになります。代表的な製品はパイルに無撚糸を使用した無撚糸タオルです。ふかふかの風合いになりますが、どうしても繊維(毛羽)が脱落しやすくなるのが難点です。繊維長の長い超長綿のコーマ糸を使用すれば毛羽の落ちを少なくすることができますが、コスト面からカード糸が使用される事がほとんどです。


メローロック

生地の端の始末(ほつれ防止)の方法の一つ。細ロック、ソフトメローロックとも言ったりします。メローロックは、かがり巾を2㎜くらいに細くして針目も細かくして掛けます。生地の織が甘いと解れてくるので、そのような生地には巻ロックを掛けます。


綿

綿は、五千年以上も前から人類に親しまれている植物繊維のひとつです。ハイビスカスや芙蓉(ふよう)と同じ薬科の植物で、高さ1メートル前後の1年草。コットンの栽培種には4大種と呼ばれる系統があります。相互に異なる野生種に由来する栽培種で、陸地綿(アップランド綿)=ヒルスツム、海島綿(カイトウメン)=バルバデンセ、アジア綿(デシ綿)=アルボレウム、アジア綿(レバント綿)=ヘルバケウムです。そのうち商業的に栽培されている綿の品種はヒルスツム、バルバデンセ、アルボレウムの3品種です。ヒルスツムは最も広く栽培されており、世界中の綿花生産高の9割を占めます。バルバデンセは超長綿で、アメリカでは、バルバデンセ系のピマ綿をスーピマ綿と商標化しています。アルボレウムは繊維長が短く、手紡ぎ用もしくはふとん綿として使用されます。インダス文明の都市遺跡ハラッパーで、綿織物の生産のため、アルボレウム綿が栽培された証拠が見つかっています。


綿花

綿の種子毛のこと。綿の草木が成長して花が咲き、白→ピンク→赤色に変化して落ちた後、中に種子を含んだ子房が膨らんできます。この種子の表皮細胞が成長して、綿の繊維を作り出します。繊維を内部に含んだものをコットン・ボールと呼び、繊維が水分を失い乾燥すると、表皮が剥がれて綿の繊維が表面に顔を出します。そのばっと開いた状態が花のように見えるので「綿花」と呼ばれています。


メンフィス綿

ミシシッピー州で栽培されている綿で、その大部分はアップランド綿です。メンフィスはコットン売買の集積地で、主に欧州に輸出されています。アメリカ中南部の乾いた空気と昼夜の大きな寒暖の差により、ラフなアメリカ綿の特徴が出て、しっかりしたしなやかな風合いのコットンが生まれます。ジーンズなどのデニム生地によく使われます。


匁(もんめ)

日本の反物取引や繊維、加工業では古くから「匁」という目方で取引が行われています。タオル業界も同様です。1匁は3.75gで、200匁で625gです。これは、タオルの基本取引が12枚(1ダース)単位のためで、12枚の重さが匁として表記され、200匁フェイスタオルは1枚およそ62.5gくらいのタオルということになります。計算式としては、200(匁)÷12(枚)×3.75g=62.5gとなります。

贈答用の名入れタオルなどの一般のタオルは200匁から220匁が多く、伊織オリジナルタオル「fujisan」は280匁(約90g)、「hane」は360匁(約115g)となります。最近では、海外からの輸入タオルも多くなり、カタログなどでは消費者にわかりやすいグラム表記が増えてきています。