タオルの用語集(か行)

海島綿(シーアイランドコットン)

世界の綿でも全体の10万分の1といわれる希少性の高い最高峰コットンの海島綿(シーアイランドコットン)。女王のような気品溢れる海島綿は、英国女王の心もとりこにしたといいます。超長綿の中でも圧倒的な繊維長を誇る綿は、コットンでありながらシルクのような光沢感があります。


家庭用品品質表示法

昭和37年に制定された、消費者の利益を保護するための法律です。「一般消費者が製品の品質を正しく認識し、その購入に際し不測の損失を被ることのないように、事業者に家庭用品の品質に関する表示を適正に行うよう要請し、一般消費者の利益を保護すること」として規定されています。家庭用品の品質表示をわかりやすくし、消費者が購入に際して損失を被ることがないよう、消費者保護を守ることを目的に制定された法律です。


カリフォルニア/アリゾナ綿

米国で栽培されている綿花は品質も多彩で綿花のデパートとも呼ばれています。カリフォルニア南部の乾燥地帯インペリアル・バレーで栽培されているサンホーキン綿 (アプランド綿の仲間)や、テキサス、アリゾナ、ニューメキシコ、カリフォルニアで栽培されている 超長繊維のスーピマ(アメリカ・ピマ綿)などが有名です。


ガーゼ

細いコットンを漂白して目の粗い平織りにした柔かい布です。パイルの無い平織りで通気性に富み、吸湿性もよいので、汗をかいたりするようなところで使用するのに適しています。ガーゼはドイツ語から医学用語が沢山移入された言葉のうちの一つで、その通気性・吸水性から医療用途での使用に適します。衣料用としては2重織りで2重ガーゼにして、カジュアルなシャツやパジャマ素材として使用することが多く通常40番単糸を使用します。タオルやハンカチでもわらかく、ふわふわした肌触りを求めて生産されています。こちらは30番単糸を使用することもあります。薄くて軽く、水をよく吸い、乾きやすいことが特徴です。デリケートな肌の赤ちゃんにも安心して使えますので様々なベビーグッズに用いられます。

今治タオル ガーゼ


カード糸

糸を作る紡績工場の、カード工程を通った糸です。すべての紡績糸はカード工程を行っています。より短い繊維を丁寧に除去しコ-マ糸と比較し、安くて品質が低い糸ですが、ざっくりとした風合いの生地になりコーマ糸とは違う味わいがあります。40番手以上の糸はほぼカード糸で、主に単糸で用いられる。衣類ではTシャツ、ジーンズなどで主に使用されており、とりわけしなやかさや上質さが求められる際にコーマ糸を用います。今治タオルでは良い糸をつくるために、短繊維を取り除く精梳綿(せいそめん)工程を経て、毛羽を抑え糸の光沢や強度を高めています。


顔料プリント

顔料プリントは意匠重視のデザイン性が高いものに適しています。顔料は染料プリントと比べ、マットであまり透明性がありませんが耐水性があり、にじみの少ない仕上がりになるので、細かい絵柄の再現が可能だからです。また紫外線などへの耐候性があります。水やアルコールに溶けない、所定の色を呈する顔料を、接着剤の役割を担う合成樹脂液(バインダー)を混ぜて、生地の表面にプリントし過熱して固着させます。タオル表面に捺染した後、高温で数分間過熱することで樹脂が固まり、顔料とともに繊維に固着して、洗濯しても落ちにくくなるのです。


吸湿性・吸水性

吸水性とは、液体である水を吸うこと、吸湿性は気体である湿気を吸うことです。タオルが水を吸うのは当たり前ですが、綿繊維そのものも大気中の水分を吸収します。この吸収する水分の量は繊維の種類によって異なります。繊維原料および糸は、販売、取引される際に重さ(目方)によって計られます。したがって、取引の公正を期するため、各繊維について公定水分率が決められているのですね。ポリエステルなどの合成繊維は公定水分率が極めて低く、天然繊維は全般的に高いものです。タオルで使う綿繊維は非常に吸湿性が高く、吸水性にも優れています。


強伸度

繊維、糸、または織物などの引っ張りに対する破断強度と破断するまでの伸びのことです。強さは引っ張りだけでなく、織物などでは摩擦、引き裂きなどの強度もありますが、強伸度という時の強度は引っ張り強度を指します。衣服の着用、洗濯、保管などの過程で発生するシワ、型崩れ、損傷および着心地などにも影響するためとても重要です。一般に天然繊維や再生繊維よりも、合成繊維のほうが強度も伸度も大きいです。今治タオルではその認定試験で引張強さ、破裂強さを測定しますが、糸に特殊な加工でもされていない限り通常はクリアされるものです。


グリッパー織機

緯糸を小さな金属のグリッパーシャトルでつかんで飛ばすシャトルレス織機(無杼織機)の一種で、スイスのスルザー織機(Sulzer)が有名です。小さな鉄片がよこ糸の一端をくわえて、たて糸の間を左から右へ一方だけに飛んでよこ糸を織り込む方式の織機です。綿や毛織物に多く使われる織機で、よこ糸を適確に遠方まで運ぶことができるので、広幅の織物をつくることが可能になります。一方方向に糸を挿入し、糸を運んだグリッパーは織機の下を通り元の位置に戻ってきます。


毛違い

2色の色糸を使い、タオルを製作して行く方法です。後染めでは表現しにくい独特なデザインを生み出せます。通常は2色の糸での表現になり、表側と裏側の色が反転した仕上がりになります。3色の組合せタイプのジャカード織機では、表面がきれいな3色で柄を表現できます。但し裏面は、色の反転ではなく3色の入り混じった仕上がりになります。


堅牢度(けんろうど)

染料で染色された、あるいは顔料着色された繊維製品の外的要因に対する抵抗性のことを指します。摩擦堅牢度、湿潤堅牢度、耐光堅牢度、洗濯堅牢度などがあります。今治タオルの認定基準でも大きなウエイトを占めており、耐光、洗濯、摩擦など厳しく検査されます。


コーマ糸

糸を作る紡績工場のなかで、綿花のなかに含まれる夾雑物や短い繊維を除去する工程にカード工程とコ-マ工程があります。紡績糸はまず全てがカード工程(梳綿工程)を経て、衣類の多くはそのままカード糸を用いて製織されます。コ-マ工程(精梳綿工程)はさらに繊維の均一度を上げる工程です。糸を均一にする為に短い繊維をさらに除去し、一定の長さの繊維により分けます。当然製造単価は上がりますが、糸むらが少なくなり、光沢も増し、強度もアップするため、より良い糸が求められる今治タオルではコーマ糸が用いられます。