繊維の用語集(ら~わ行)

ラム

一才未満の子羊のことをラムといいます。生後6、7ヶ月以内の羊から採取された羊毛は「ラム・ウール」と呼ばれて、しなやかな柔らかさがあり、高級素材として使用されています。毛の長さは短めですが、繊度も均斉で光沢があり肌触りも良いため、肌が弱い人にも好まれます。


リサイクルポリエステル

繊維製品やペットボトル、フィルムクズを原料として、作られた再生ポリエステル。マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルがあります。マテリアルリサイクルは、回収した原料を裁断し、熱を加えてペレットを作り再びポリエステルにすることです。ケミカルリサイクルは、ポリマーを化学的に分解し、原料(モノマー)まで戻すリサイクルをいいます。ポリエステルの場合には、回収され、合成せんい工場に送られ元の原料であるDMT(ジメチルテレフタレート)に戻し、ポリエステルせんいの原料として使用されます。


リップル加工(塩縮加工)

さざ波、波紋を意味する加工で、綿やレーヨン等のセルロース系の繊維に部分的に苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を浸して強度の収縮を起こさせ、しぼをつける加工です。カーテンやカーペットなどに用いられることが多く「サッカー加工」と呼ばれたりもします。塩縮加工も同じであるが、もともとシルクに硝酸石灰などの塩を使用して凹凸を出す加工のことを塩縮加工と呼び、リップル加工とは区別されていましたが同じ加工原理を使用していますので化学的には同じ手法です。コットンにおいては全面にシボを入れる場合をリップル、部分的に水玉等の柄を入れる場合を塩縮と呼ぶ事が多いです。


梳綿

紡績工程で、混綿・開綿・打綿の工程を経た綿の繊維をさらに開き、細かいごみや短い繊維を除いて、太いひも状の繊維の束にすることです。カーディング、カード処理ともいわれ、精梳綿を経たコーマ糸と区別するためにカード糸とも言われます。繊維は採取した状態のままか、あるいは水洗してから梳綿されます。多くの天然繊維は、まずは梳綿工程を経ます。タオルをはじめとする綿織物の綿糸は必ず梳綿工程を通ります。ハンドカーディングの場合はブラシと同じく、針布により1本1本をバラバラにして完全に解きほぐし、同時に針布にかかるゴミを取り除きます。マシンカーディングではドラム式であり、繊維がドラムからドラムに移るとき、繊維の方向が揃います。


レーヨン

レーヨンは絹に似せて作った化学繊維であり、昔は人絹ともスフとも呼ばれていました。主原料は木材パルプで、木材の中にある繊維素(セルロース)を取り出して糸としています。精製されたパルプに薬品を加え粘性の溶液(ビスコース)とし、それをまた繊維状に再生しています。紙と同じように木材から作られ、そのやわらかさと光沢が魅力です。レーヨンは世界最初の化学繊維ですが、初期のレーヨンはとても燃えやすく危険で、燃えにくい繊維が開発され実用化されるまで時間がかかりました。現在のレーヨンはセルロースそのものを再配列したもので再生繊維と呼ばれます。綿や麻と同様にセルロース系の繊維なので、同じ染料(反応染料、スレン染料など)で染まります。通常のレーヨンはビスコース法で製造され、ビスコースレーヨンと呼ばれます。特徴としては吸湿性・吸水性が良く、光沢があり着心地が優れて、ドレープ性があることで、染色性も良好です。一方、水に濡れると強度が大幅に低下するため、洗濯で縮みやすく、またシワにもなりやすい欠点があります。


練条

紡績工程のカードまたはコーマーで作ったスライバーを数本平行に並べて、表面速度の異なる上下1対のローラーの間で引き伸ばし、均一で繊維が平行に伸ばされたスライバーを作ります。このスライバーを細く引き伸ばすことをドラフトといいます。多少太さにムラがあるスライバーが、同じ太さのスライバーになっていきます。練条工程を通すことによって、繊維の方向がある程度揃えられ、後の粗紡、精紡工程に回されます。


わた染め

繊維の染め方は3種類あり、糸染め、製品染め(後染め)、そしてわた染めがあります。スライバーの状態ではなく、綿や羊毛などを糸になる前の状態での染色する方法です。トップ染めと呼ばれます。羊毛糸の場合に多く、原毛を染色し、異なる色のものを紡いで糸を作ります。白色か淡色と、濃色とを混紡することが多くて霜降り糸とも呼ばれます。染め加減は難しいが、糸染めや後染めよりも色に深みがあり堅牢度が高く上等の染めといわれます。