繊維の用語集(ま行)

マイクロファイバー

極細のナイロンやポリエステルなどから作られた化学繊維です。木綿と同等の吸水性や通気性・保温性を持たせた素材で、断面が鋭角ないわゆる異形断面をしているため、傷つきやすいものを拭くときは注意が必要です。熱にあまり強くないため、アイロンや乾燥機は避けたほうがよく、繊維自体も非常に細いので、耐久性はやや弱いと言われています。吸水性が非常に良いため、タオル等にも応用されています。


 

巻き返し

紡績工程の一部で、精紡機で出来た糸は仕上げとしてボビンに巻き返されます。このときに糸の欠点であるネップ、混入した小さいゴミ、糸ムラなどが除去されています。できた糸を円筒形のチーズや円錐状のコーンに巻き返し、その後2本あわせて撚りをかけて双糸にしたり、ガスで毛羽を焼き切ってガス糸にしたり仕上げ作業をします。


 

無機繊維

化学繊維の一種で、原材料が無機物質を主成分とする繊維の総称です。繊維は一定の細さ、長さをもつものの総称ですので、金属やガラスからも繊維は作られます。健康問題で悪名高い石綿は、唯一の天然の無機繊維です。ガラス繊維、セラミックス繊維、炭素繊維(カーボンファイバー)などが主な無機繊維で、それ自体で使われるものよりも樹脂や金属の強化繊維として使われることが多いです。概して耐熱性がよく、防熱、防音などの非常に広い用途に利用されています。


 

メランジ

メランジとはフランス語で「混合(MELANGE)」という意味で、本来2色以上の霜降り糸を用いた織物や編み物を指すが、今は生地段階で同様のミックス調の色に染めたものなども含みます。梳毛のトップを斜め縞状に捺染し、染まった繊維と染まらなかった繊維が入り混じるものや、異色の羊毛を混合し紡績したものを用います。メランジュとも呼ばれます。

メランジュハンカチ


 

メリノ種

羊の種類は3,000種ともいわれ、そのうち羊毛に用いられるのは約40種、さらに衣料用の羊毛となると、毛質が繊細で最もすぐれているメリノ種の独壇場となります。メリノ種は、現在、世界各地に広く分布し、世界で最も優れた品質の羊毛を、最も多く産出している羊種で、羊の代名詞的な存在の羊です。中でもオーストラリア・メリノが最も優れで最も白くて細い、品質のいい羊毛が得られます。
ウールは概ね毛が細くしなやかで、長くて丈夫で加工もしやすく、水に濡れると捲縮すること以外は衣料品に適した素材として、有史以前から重用されています。


 

杢糸(もくいと)

二色以上の糸をより合わせたもの。よりからみ糸ともいわれます。色の異なる数本の単糸をより合せて、まだらの色効果を出した糸で、毛糸や綿糸から作られることが多く、何色かに染め分けたわたを混ぜ合わせ紡績したトップ染めのものと、違う色に染めた糸を撚りあわせる糸杢があります。トップ染めの方が、より深い色のミックス感、メランジ効果があり、通常杢糸というとトップ染めの糸をさします。

杢糸製品イメージ


 

モヘア

アンゴラ山羊からとった毛で、非常に美しい光沢と艶を持っている。クリンプ(縮れ)が少ないので、弾力性・保温性がやや少なく、弾力性・保温性に優れたウールと混ぜて使うことが多いです。しかし、起毛したモヘアは繊維が綺麗に並ぶのでウールよりも膨大な空気を含むことができます。また毛足が長くて通気性がよく、繊維のコシが強いという利点があります。スケールが平滑なため水に濡らしてもフェルト化しません。反面、繊維が抜けやすく、静電気が起きやすい特性があります。