繊維の用語集(あ行)

アクリル

アクリル繊維とは、アクリロニトリルを主原材料にした合成繊維のことです。適当な長さにカットされているステープル状にして紡績糸として使用されます。短繊維(ステープル)にすると、ふっくらとした柔らかい繊維になり、比較的簡単な技術で生産が可能なので、中国など第三国への技術移転が進み生産量も増加傾向にあります。ウールやポリエステル、綿などと混紡することも多いですね。


アセテート

アセテート繊維は、木材パルプ(セルロース)を原料に、酢酸を反応させたアセチルセルロースより作られる繊維質です。付加するアセチル基の数で呼び名が異なり、2でジアセテート、3でトリアセテートと呼ばれます。合成が容易であることから、生産量ではジアセテートの方が多いようです。トリアセテートは合成部分が多いため、耐熱性の点でアセテートよりも優れています。現在は裏地や婦人服地として広く用いられています。


アルボレウム

デシ綿と呼ばれる、アジア在来種の綿のこと。インド北部、パキスタン、ビルマ等で生産される。ざっくりとした風合いでガーゼっぽい肌触りが特徴で、工業品として紡績糸には出来ない。手紡ぎの糸や布団の綿の原料として主に使用される。


異形断面糸

合成繊維や再生繊維で糸の断面を円形でない断面にした特殊な形状をしているポリエステルやナイロンで繊維のこと。異形断面糸は、断面が丸ではなく、十字型の繊維を使って作られている。これにより、水分を効率的に吸い出す力(毛細管現象)を促す構造となり、衣類内の湿気を外に排出し、蒸発させる。


意匠糸(いしょうし)

意匠糸は織物に変わった外観を与えようという意図で作られた飾糸。素材や太さ、色などの異なる糸を撚り合わせたり、特殊な機械操作によって部分的に太い部分をつくったりした糸を意匠糸という。この意匠糸は婦人衣料用として多く使われる。


ウール

メリノウールと呼ばれ、最大の原産国はオーストラリア。主成分はタンパク質の一種であるケラチンである。ケラチンは硫黄原子を含むα-アミノ酸であるシステインを含むため、燃やすと特有の刺激臭がする。保湿性と保温性が高くしわになりにくい、他の繊維よりは燃えにくいなどの特徴がある。


ウールトップ

原毛から糸を紡績する過程で出来る中間製品で、洗った羊毛をスライバー(篠状)にしたもの


ウール・マーク

ウール製品の品質基準をクリアしたことを示す品質保証マークとして、ウールマークがある。世界中の子供からお年寄りまで幅広く知られている。新毛が99.7%以上で、素材検査と縫製検査に合格した衣服。服地、マフラ一、手編み毛糸などの製品に付けられる。


液体アンモニア加工

コットンを分子レベルで改質する加工。マーセル化によって繊維内部が膨潤し、元来持っている風合いや物性を越えた、新しい繊維特性を引き出せる。引き裂き強力がアップし、柔らかで上品な光沢が出る。液体アンモニア加工により分子の結晶構造が変化し、繊維が芯からリラックスし、かつハリと光沢が増す。