最大40%OFF!人気のあの商品も追加!
【オンラインショップ会員様限定アウトレット】

キーワードで検索

高品質な今治タオル、せっかくだから長く使いたい」洗濯&お手入れどうしてる? タオルソムリエおすすめの洗濯方法

「高品質な今治タオル、せっかくだから長く使いたい」洗濯&お手入れどうしてる?

テキスト・インタビュー:清水淳子/撮影:森川誠治

安心・安全・高品質なジャパンクオリティの代表製品として国内外から注目を集めている「今治タオル」。今回はあらためて「今治タオル」とは何? というところから、せっかくの高クオリティ・タオルをみなさんに長く使っていただくヒントまでレポートします。また、年末年始のタオルの買い替えタイミングにぴったりの商品もご紹介。

「今治タオル」の良さってなに? 

約120年間、タオル産業が連綿と受け継がれ発展してきた愛媛県今治市。糸を撚る工場、糸を染める工場、タオルを織る工場など、200近くの工場が集まる一大産地です。

今治は晴れた日が多く、降水量も少なく、山や海の間に位置する穏やかな気候はタオルを生産するのに最も適した環境といえます。タオル作りには水がたくさん必要となります。西日本最高峰の石鎚山付近に流れる川は、伏流水に恵まれ、硬度が低く不純物が少ないのが特徴です。この恵まれた環境の中で作られる「今治タオル」は、安心・安全、そしてそのやわらかさと吸水性の高さは多くの方の心を掴み、年齢層を問わず親しまれる上質なタオルとして全国に出荷されます。

「今治タオル」の技術革新は、各メーカーにより今なお続けられています。

織り機の開発とともに進化してきた長い歴史があり、従来の「織る」→「晒す」→「染める」の順番であった製法を、はじめに「晒す」→「染める」→「織る」という「先晒し先染め」製法に改めました。先に水で「晒す」ことにより、やわらかい風合いのタオルに仕上げることができるようになり、この製法は現在にいたるまで、「今治タオル」の特徴となっています。

また、「今治タオル」が近年一躍有名になった一因に、クリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和氏がブランディングに携わったことがあります。ブランディングにおけるキーとなったのは「今治タオル」の本質的価値である「安心・安全・高品質」。佐藤氏のディレクションのもと、本質的価値を見極めるブランディングのキープロダクトは「白いタオル」に決まりました。佐藤氏の意向は柄の表現よりも使い心地を重視したものです。

「ないものを付加するのではなく、元々あるものを磨くこと」という佐藤氏の戦略のもと、「今治タオル」は再スタートを切ります。

みなさん、一度は見たことがある赤と白のマーク。今治タオルブランドのロゴマークが制定され、一定の品質基準を満たしたものにのみロゴの使用を認めることになり、それまで各社がバラバラでブランディングしていたものが統一されることになりました。

「今治タオルにとってベストな洗濯方法は?」タオルソムリエに聞きました

「せっかく購入いただいた高品質な今治タオルを長く良い状態のまま使っていただきたい!」という、伊織スタッフの声を受け、今回は洗濯マニアでもある、タオルソムリエの松浦巧枝さんに長年実験を続けてきた、タオルにとってのベストな洗濯方法を聞きました。

― タオルソムリエとはどのような資格ですか?

タオルソムリエとは、タオルの専門知識をもっている専門アドバイザーのことです。タオルの歴史や繊維の構造、織機について、洗濯マークの説明、「今治タオル」の始まりなど、ひと通り学びます。タオル産業に関わる人は知っておくと、間違いなく役に立つ資格。私は2015年に取得しました。

― 松浦さんはもともと洗濯にこだわるタイプだったのですか?

いえいえ、タオルに関わる仕事に就くまでは無頓着でした。「今治タオル」にとってベストな洗濯方法は何なのか、洗剤・柔軟剤ってどういうものなのか知りたくて実験を始めました。会社に試験用のドラム洗濯機があり、自宅の縦型洗濯機と洗い比べたり、乾燥の方法によっても、やってみると明らかな違いがあります。

― 松浦さんが普段している「今治タオル」の洗濯方法について教えていただけますか。

自宅では縦型の洗濯機を使っています。できるだけたっぷりの水で、液体の石けん系洗剤で洗います。

ポイントは、水と洗濯物の量。洗濯物が水でゆったり泳ぐように、汚れが水でちゃんと洗い流されるように多めの水量を心がけています。一人暮らしなので、普段はタオルと洋服は一緒。洋服だけネットに入れて絡まないようにしています。

― 一人暮らしだとそこまでの洗濯量でないと思いますが、家族が多いご家庭などはどうしたらいいでしょう。

私は7キロの洗濯機を使っていますが、出張帰りなど洗濯量が多い日はぎゅうぎゅうには入れず数回に分けて洗っています。家族が多いご家庭は少し大変かもしれませんが、ことタオルに関して言えばたっぷりの水でじゃぶじゃぶ洗いがベストです。タオルは天然繊維(綿は農作物)なので水が大事!    できるだけたっぷりの水で洗うことをおすすめします。この洗い方で6年使い続けているタオルもいまだにふわふわです。

― 洗剤や柔軟剤選びについて教えてください。

石けん洗剤はグリセリン(天然のうるおい成分)が入っているので、しっとりふんわり仕上がります。合成洗剤は、泥や油などしつこい汚れを落とす作用が強く蛍光増白剤などが使われているものも多く、かんたんに言うと白くなる(汚れは落ちる)が、繊維も傷みやすいと感じます。柔軟剤は繊維を油でコーティングし、やわらかくして香りをつけてくれます。素材によっては衣服をふんわりさせるために必要な場合もありますが、タオルに付着した汚れや洗剤、柔軟剤を十分に流しきれないままコーティングを重ねると、吸水性がどんどん落ちてしまいます。また、一度コーティングすると完全に落ちにくいのでタオルが黒ずんだり、匂い残りの原因ともなります。

― ふんわりいい香りのために使っていた柔軟剤、「今治タオル」に関しては適していないのですね。

タオルについて言うと柔軟剤は必要ないですね。柔軟剤を使わないといけない状況であれば、すすぎをしっかりすること、そして表示されている使用量に対して少なくてもいいと思います。とにかく、すすぎで洗剤や柔軟剤を落とし切ることが大切です。

― 石けん洗剤の中でも種類がたくさんあると思いますが、おすすめを聞かせていただけますか。

石けん洗剤にも色々種類があります。洗い上がりの好みも色々あると思うのですが、基本的には純石けん分以外にあまり余計なものが含まれていないものの方が安心感があります。ただ、純石けん分だけだと柔らかく仕上がることは間違いないけれど、石けん独特の原料臭が苦手という人もいます。そういう場合は精油など天然系の香料が含まれるものを選んでみるのも良いと思います。また石けんはアルカリ性なので洗浄力も高く、特に皮脂汚れなど人の油汚れは合成洗剤よりも落ちると言われています。そして更に良いのは、石けん自体が天然成分なので、海や川に流れても分解されやすいというところです。

たくさん石けん洗剤を取り寄せ、工場見学まで行って、個性が強いものからバランスがいいものまで様々試しましたが、今は清水屋クリーニングの「SHIMIZUYA  Laundry  Soap(ランドリーソープ)」に落ち着いています。

こちらは石けん独特の香りがなく、洗い上がりに石けんの白残りがしません。石けん洗剤は一般的に1回の使用量が多いのですが、こちらは使用量が少なくボトル1本の値段は少し高く感じるかもしれませんが、私はいつも大体55リットル前後の水量で洗濯するのですが、約1ヶ月半くらいもつし、タオルが長持ちするのでコスパは悪くないと感じます。洗濯好きには一度試してもらいたいですね。

⇨「SHIMIZUYA Laundry Soap(ランドリーソープ)」の開発秘話はこちらからお読みいただけます。 

SHIMIZUYA Laundry Soap 誠実な人たちが、誠実につくった洗濯せっけん 

― 乾燥に関してはいかがでしょう。

乾燥機は使わず、脱水後放置せずに洋服・タオル・下着を振り分けて、ほぐして干しています。タオルは織りの方向(パイルの流れ)から逆に向けて、両サイドを持ってバタバタ振ります。

そうすることでパイルが立って、乾き上がりのふんわり感が違ってきます。手で持った方を上にして干すことで、さらに重力でパイルが立つので、ピンチで干す時は逆さま吊りをします。

環境で言うと「風通し」がいいのがポイントですね。直射日光がガンガン当たると繊維が弱るので、ひさしのある屋外で陰干しがベストです。

また、室内干しの時はサーキュレーターを当てています。外出時は8時間のタイマーにして、常に風を当てることで匂いも気になりません。 

― 近年はドラム式の洗濯機を使っている方も多いですが、タオル洗濯時に気をつけることはありますか?

節水タイプになっているドラム洗濯機が多いので、水の量を多めに設定するのがポイントです。水量指定ができず洗濯物の重さで勝手に水量を判断される洗濯機の場合、バスタオルは風呂の残り湯(入浴剤など入っていない)などにつけて入れると水分量が増えて良いです。繊維の保湿、そして水量アップでゆったり洗うことができます。

洗剤については、縦型の時と同様ですが、石けん洗剤を使う場合は柔軟剤を使わないでください。十分、しっとりふんわり仕上がります。また、ドラム式なのに脱水どまりで天日乾燥をする人がいますが、斜めドラムで叩きつけ洗いをしたたまま天日乾燥しちゃうと繊維が縮こまるんです。洗濯→脱水→乾燥機(やや湿り気が残るところまで、乾きあがり85~90%程度)→最後は日陰干し(直射日光はNG)がドラム式ではベスト。ふわっとさせいたいものは、風で舞うように乾かすと良いと思います。

タオルソムリエ松浦さんおすすめ!「今治タオル」洗濯方法ポイント

縦型洗濯機

  • 水たっぷり
  • 石けん洗剤、柔軟剤なし
  • 乾燥機なし
  • 脱水後、タオルは織りの方向から逆に向けて、両サイドを持ってバタバタ振ってパイルを立たせて日陰干し

ドラム式洗濯乾燥機

  • 水たっぷり/洗濯物の重さで勝手に水量を判断される洗濯機の場合、バスタオルは風呂の残り湯につけて入れる
  • 石けん洗剤、柔軟剤なし
  • 脱水→乾燥機(やや湿り気が残るところまで、乾きあがり85~90%程度)
  • タオルは織りの方向から逆に向けて、両サイドを持ってバタバタ振ってパイルを立たせて日陰干し

洗濯比較してみました

伊織の中でも指折りの柔らかさを誇る「yume(ユメ)」フェイスタオルで洗い上がり実験をしてみました。

※「yume」は「IORINO/ふわふわ」にリニューアルしました

条件:2週間 ほぼ毎日または2日に1回洗濯

松浦さんの洗濯条件
縦型洗濯機
石けん洗剤
柔軟剤なし
日陰干し
Aさんの洗濯条件
ドラム式洗濯乾燥機
合成洗剤
柔軟剤使用
乾燥機使用
松浦さんのタオルの状態
新品と比べて触り心地はほとんど変わりない
ふんわりパイルの立ったボリューム感
白さをキープ
ほぼ無臭
Aさんのタオルの状態
全体的に縮んでいる
パイルが寝て固まりゴワッとした触り心地
全体的に黒ずんでいる
いろんなものが混ざった匂い

Aさんのタオルを復活させてみました 

ゴワゴワ・黒ずみ・気になる匂い……タオルの困りごとを解消するため、松浦さんが試しにAさんのタオルを復活させてみました。

まずは鍋にたっぷりのお湯を沸かし、火を止めてから15分ほどタオルをつけ、割り箸でゆらゆらさせながら付着している汚れや洗剤・柔軟剤を取り除きます。

その後、「SHIMIZUYA Laundry Soap」を使ってたっぷりの水で縦型洗濯機洗い+すすぎを普段より多めにし、ガス式のコインランドリーの大型乾燥機に入れて35分かけて完全乾燥させました。

今回のタオルは繊維が潰れ、手でバタバタはたいたぐらいではパイルが蘇らないと考え、ガス乾燥機で最後まで乾燥しました。

これでぺたんこになったタオルもパイルが立ち上がり、ふわふわになりました。下のボリューム回復比較写真をご覧ください。

復活作業の前

復活作業の後

お肌と一緒で、繊維も保湿しながら使う方が長持ちするそうです。また、買い換えどきがわからない人は汚れやくすみが目立ちやすい白いタオルを使うのもおすすめ。気持ちよく、長く使う方法をみなさん見つけてください。

この冬、買い換えるならコレがおすすめ

前述の通り、高品質でお手入れ次第ではとても長持ちする「今治タオル」。復活方法もありますが、それでも落ちない汚れやくすみ、タイミング的に買い替え時だなぁと考える皆さまに、この冬おすすめの商品がこちらです。

VeryColors バスタオル

『VeryColors バスタオル』

素材:綿100%
サイズ:約68×130cm

しなやかな高級インド綿「シャンカー6」を贅沢に使った伊織の定番タオル。やわらかな肌ざわり、高い吸水性、お洗濯のたびにふわふわが増すボリューム感が魅力です。全8色の豊富なカラーリングとシンプルなデザインで、様々な生活シーンにしっくりと馴染みます。

今治タオル認定商品(認定番号:第2015-474号)

こちらの商品はリニューアルしました

リニューアル後の商品はこちら

IORINOながもち』ハンカチタオル

高い耐久性・・・・・柔らかな感触・・・・・・
一見すると相反する要素ですが、細かいこだわりの積み重ねで実現することができました。

飽きのこないシンプルなデザインとカラーリングで、ご家族みんなでより安心して長くお使いいただけるように抗菌防臭機能も備えた、万能感あふれるタオルです。

IORINO ながもち

『waffle』 バスタオル

『waffle』 バスタオル

素材:ピマ綿100%
サイズ:約68×130cm

最高級超長綿(原綿ピマ100%)を極甘撚りに仕上げた糸を使った、ふっくらと柔らかく、毛羽落ちの少ないタオル。水分をすばやく吸収してくれる凸凹としたワッフル織りは、肌に触れる面積が少なく通気性に優れているので、さっぱりと軽やかな肌ざわりで、乾きも早いのが特徴です。個性的な見た目に惹かれて使用すると、使い勝手の良さからファンになる人も急増中です。

今治タオル認定商品(認定番号:第2015-406号)


『cotan(コタン)』バスタオル

『cotan(コタン)』バスタオル

素材:綿100%
サイズ:約60×120cm

重厚感のある見た目に対し、手に取ると感じられる軽やかさ。糸は使うほどに膨らむ設計の特殊な撚糸を採用。ふかふかとやわらかく、弾力のあるパイルがたっぷりと水気を吸収してくれます。タオルのヘムまでやわらかい、一度触るとくせになる極上の肌心地をぜひご堪能ください。

今治タオル認定商品(認定番号:第2021-2567号)


この記事で紹介した商品はこちら